ファイヤーキングとは、アメリカのガラスメーカー、アンカーホッキング社が1942年から1976年に製造していた食器ブランドです。
あたたかみのあるミルクガラス製で、耐熱性があり、丈夫なので、アメリカの一般家庭やレストランまで幅広く使われ、手ごろな値段でスーパーマーケットでも売られていました。
製造中止後も、アメリカのライフコーディネーター・クリエーターであるカリスマ主婦、マーサスチュワートが使用した事などからファイヤーキング人気が再燃しました。
現在も、ファイヤーキングの魅力は多くのアンティークファンやコレクターによって収集されています。
ファイヤーキングの魅力は何といっても、カラーと形の豊富さと、プリントマグなどのデザインのかわいさだと思います。
また、製造から数十年たっているのにも関わらず、現在も普段使いできる丈夫さもいいです。
一つ手に入れたら、また欲しくなる、そんな魅力があります。
アンカーホッキング社とファイヤーキングの歴史
1905年 アンカーホッキング社の前身、ホッキンググラス社誕生
1937年 合併により、アンカーホッキンググラス社となる
1942年 ファイヤーキングブランド製造開始(~76年)
1969年 アンカーホッキング社と名称変更
1976年 ファイヤーキングブランド終了
2011年 ファイヤーキングジャパン社がファイヤーキングヘリテージシリーズ発売。
ファイヤーキング マグカップ
ファイヤーキングで特に有名で人気なのはDハンドルマグです。
ファイヤーキング 無地カラー
ファイヤーキングのDハンドルマグには宝石をイメージさせる色の名前がついています。
一番人気のカラーは、中国の翡翠(ひすい)をイメージして作られた「ジェダイ」です。
「アイボリー」や「ホワイト」などのベーシックカラーも人気です。
その他には透明な「サファイヤブルー」、琥珀色の「アンバー」、水色の「ターコイズブルー」、うす紫の「アズライト」などがあります。
レアなものでは「ローザイト(ピンク)」があります。
他の無地カラー(ファイヤードオンカラー)も、種類が豊富で、ピンクは特に人気の色です。
その他に2色使いやグラデーション、ぴかぴかした「ピーチラスター」や「オーロラ」などがあります。
ファイヤーキング プリントマグ
ファイヤーキングにはモチーフ、キャラクターもの、企業のロゴが入ったアドバタイジングなど、何百種類ものデザインのプリントマグがあります。
なかなか手に入らないレアマグもあり、さがすのが楽しいです。
ファイヤーキング ディナーウェアとオーブンウェア
マグカップで有名なファイヤーキングですが、ファイヤーキングには、ディナーウェアとオーブンウェアシリーズがあります
ディナーウェアは、マグカップ、カップ&ソーサー、デザートボウル、チリボウル(シリアルボウル)、スーププレートボウル、ベジタブルボウル、プレート、プラッター、シュガー&クリーマーなどがセットになったものです。
これら数種の組み合わせで、ディナーウェアセットまたはスターターセット、ランチョンセットとして箱入りで販売されていました。
オーブンウェアは、カスタードカップ、ケーキディッシュ・ケーキパン(ラウンド、スクエア)、フレンチキャセロール、キャセロール(フタ付き)、ベーキングパン、ローフパン、ユーティリティディッシュなどです。
これらも数種の組み合わせで箱入りでセット販売されていました。
ファイヤーキング 調理器具、保存容器、その他のアイテム
これら以外にキッチン用品としてミキシングボウル、バターディッシュ、メジャーカップ、グリースジャー(油入れ)とソルト&ペッパーのレンジセット、リフレジレーター(保存容器)といった調理器具もあります。
また、インテリア用品として、ボウルジャグやピッチャー、キャンディディッシュやジュエルボックス(宝石箱)、アッシュトレイ(灰皿)、花瓶などもあります。
調べれば調べるほど、ファイヤーキングは食器やアイテムの種類が多岐にわたり、奥が深いです。